今日は早見優さんと市原悦子さんのアフレコの日だ。早見さんとはこの4月にプリンスホテルのパークタワーのジャズバーで落成記念ライブを観にいって以来だ。その時はボクが花束を持っていったら、早見さんが「今日は先生のお誕生日でしたよね?」と言われて突然ステージで TIME FIVE がハッピー・バースデーを演奏してくれ、早見さんが歌ってくれたというサプライズがあった。その時彼女がこの映画に強く関心を持ってくれたという経緯で声優として登場することになった。これはどうしてもご挨拶に行かなくてはとかけつけると、「今終わったところです。」と言われる。さつそく早見さんと一緒にテープを聞く。うーん短いセリフだが、実にいい。子どもに話しかけるセリフに彼女のあたたかさが伝わってくる。それなのにオオカミのお母さん役なのだ。彼女のイメージだともっとかわいい役の方が良かったのだが、何しろこの映画はほとんど女性が登場しないので、若いガブのお母さんということになった。

次は市原悦子さんだ。彼女は昨年日本中で「市原悦子ショー あらしのよるに」でメイをやってくれたのが縁で今回参加してくれた。今回はメイのおばあちゃん役である。さすがベテラン女優の味。上手い人はセリフのないところの間合いまですごくいいのだ。これでまた一段とこの映画がひきしまると思った。彼女と記念写真を!というと「え?またあ〜」といわれた。舞台のときも入れるともう何回も一緒に写真を撮っていたのだった。