きむらゆういちのアトリエ通信

『あらしのよるに』『あかちゃんのあそびえほん』シリーズの作家
きむらゆういちの公式ブログです。
イベントのようすや日常のひとこまをお伝えします。

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2002年04月

「徹子の部屋」テレビ朝日3

2c19cb7d.jpg一週間前からずっと緊張していて、
それに加え時差ボケと寝不足での本番。
13:45分に黒塗りのハイヤーがお迎え。
運転手がさっと降りて来てドアを開けてくれる。

そこから新たな緊張が。到着してスタッフにも
「緊張してます、緊張してます、
まるで手術台に上がる前の様だ。」と連発していたら、
「痛くないから 大丈夫ですよ。」とディレクターに言われ、
付き添ってくれた講談社の担当者に
「麻酔でもかけましょうか?」と言われ、
いよいよ収録時間で控え室を出る。

スタジオに20人程の見物客がいるので、本番前にいつも
講演の時にやる緊張を解く儀式
(びっくりきりんと変身紙袋)をやってみる。
客や黒柳さんには受けたけど、やはり緊張変わらず。
40秒前・・・20秒・・・10秒、更に緊張度が増す。

黒柳さんが気を遣ってか、よくしゃべってくれて
ボクの口を出す間がない。
結局、「あらしのよるに」と「ごあいさつあそび・
いいこでねんねできるかな」を読み聞かせしてくれて、
ボクも少しは話したもののニコリともせず、本番終了。

気が付くとイタリア版「あらしのよるに」がテーブルの上に。
ああ、この本を紹介して、
「先週ボローニヤから帰って来たんですが、他に8カ国からも
出版を検討したいと申し出がありました。」と言うのを忘れた。
なんだか、他にもいっぱい言わなかった気がする。

後悔で落ち込むボクに
「良かった、良かった。」と言う黒柳さん。
かくして、この放送を見るのが怖いボクなのです。
やっぱりテレビは苦手だな。(木村)続きを読む

東京国際ブックフェア5


4月21日はお台場のビックサイトの
東京国際ブックフェアに行った。

この日は朝から雨がかなり降っていた。とても止みそうにない。
11時から講談社のブースでサイン会なのだが、
首都高を走りながらボクは心配になった。
”こんな日に朝から人が来るんだろうか”
それも10時に整理券を配って、それを持ってる人だけが
参加出来るというのだ。ギリギリに到着。

ところが招待券を忘れて来てしまった。
「まあ、入場券を買えばいいか。」
そう思っていると、そこに編集担当の野口氏からTELが。
「入口で待ってます。」と言う。券を忘れたと告げると、
「そんな物いりません。」といって、さっと事務所に通され、
V.I.Pのカードを貰う。
「へえーそういうのがあったんだ。」
感心していると、すぐフリーパスで会場へ。

始めに元白百合の学生達がボランティアで
”あらしのよるに”の劇をやる。
彼女らのシナリオでは、狂言回しにモグラの兄弟が
出てくるという。いきなりモグラのセリフを渡されて、
「こういうのボク苦手なんだけど・・・」
と言っても逃げれないフンイキ。間違えながらも無事終了。

いつの間にか見物客が集まってる。次はプロの司会の方と
打ち合わせ。それにしても、あべ弘士がまだ来ない。
もう始まるというのに。仕方なくブース横の小さなステージに、
司会が始めようとしたその瞬間、あべさんの姿が。

ホッとしてギリギリでスタート。司会が2人に色々質問する。
サインするだけかと思ってたのに・・・
こんな時、どうしてあべさんは堂々と面白い冗談が
言えるんだろう、すごいナアーと思いつつ、サイン会に。
後で聞いてみたら100人近くの方が来てくれたとの事。

この雨の中を講談社の人も、
「昨日は大前研一が70人だっだから、大前研一を越えたね。」
と言ってくれた。なんだかホッとする。
ヨーロッパから帰って2日目のせいか、みんなに
”疲れた顔をしている。そんな顔でTVに出ない様に”
と言われてしまう。帰り際にもう一度ブースを見ると
”あらしのよるに”がほとんど売れて、1冊だけ残っていた。
色々心配したけど、なんとかホッとした1日だった。(きむら)続きを読む

ボローニャ国際児童図書展

2002年4月09〜19日

☆ボローニャ国際児童図書展(第一部)

ボローニャに行くのは久しぶりである。
数年前にある目的を持って行った時以来の来伊である。
その目的とは、世界征服!じゃなくて世界進出であった。

ある時、ロンドンの書店を覗いた時、
しかけ絵本が一番目立つ中央のワゴンに置かれていた。
その後、ローマでも、ミラノのでも、しかけ絵本が一番
目立つ所に沢山置かれていたのだ。
なんだ、しかけ絵本ブームは日本だけじゃなくて世界的なんだ。

ボクは日本でしかけ絵本の元祖と呼ばれたり、
第一人者とか言われたりしているが、
もちろんそこにボクの絵本は1冊も無い。
日本に海外のしかけ絵本は沢山入ってきているのに、
海外に出るしかけ絵本は無い。
あるのかもしれないけど、とりあえず知らない。
日本が貿易黒字だと言っても、少なくともここだけは
文化の貿易赤字だ。

作家としては勿論、世界の子供達に自分の本を読まれたい。
それもしかけ絵本の面白さは言葉ではない、
一目見れば分かる面白さだ。それは、世界共通じゃないか。
そう思ったボクは、真剣に海外のしかけ絵本を研究した。

海外のしかけ絵本には、いくつかの共通点がある。
1、それは合紙(厚紙)の本が殆どである。
2、表紙から穴が空いたりしていて、面白そうになっている。

しかしページをめくると、それ程ではないのだ。
表紙で見えていたのが、そのままあるだけなのだ。
ボクはそこに目を付けてみた。1,2をクリアした上で表紙を
めくると、表紙で見えていた物がちがう物だったら驚くはずだ。
そんな意外性のある絵本を作れば、きっと世界でも面白いと
思ってくれる。

ボローニャでその話をしたら、
S社の方が一緒にやろうと手を上げてくれた。
ボクは早速帰国すると、そのプランを作った。
翌年、そのラフを持ってボローニャへ、
S社の方と各国のブースへの売り込み。すると大好評、
“ベリーインタレスティング!パーフェクトコンセプト!!”
等と言われ、「ああ、今日まで生きてきて良かった。」
と幸せな気分になったのである。

早速日本で本描きを始める。タッチもヨーロッパ風にして
「かいじゅうだあ!」が完成、続いて「きょうりゅうだあ!」
「じどうしゃはどこ?」と三冊を出版。
画期的なしかけ絵本の完成だ。

ところがである。

(第一部・おわり) (きむら)続きを読む
きむらゆういち プロフィール
東京都生まれ。多摩美術大学卒業。
造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家に。
元純心女子大学客員教授。


『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞、JR賞受賞。同舞台脚本で斎田喬戯曲賞受賞。同作品は映画化もされ、脚本を担当。同映画は「日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞」を受賞。

『オオカミのおうさま』(偕成社、絵・田島征三)で第15回日本絵本賞受賞。絵本・童話創作に加え、戯曲やコミックの原作・小説など広く活躍中。著書は600冊を超え、数々のロングセラーは国内外の子どもたちに読み継がれている。

作品に『あかちゃんのあそびえほんシリーズ』、『オオカミのおうさま』(偕成社)、『あらしのよるに』シリーズ、『風切る翼』、『よーするに医学絵本』(講談社)、『オオカミグーのはずかしいひみつ』(童心社)、『どうするどうするあなのなか』(福音館書店)、育児エッセイ『たいせつなものはみんな子どもたちが教えてくれた』(主婦の友社)などがある。

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<代表作>

『あらしのよるに』シリーズ




『あかちゃんのあそびえほん』シリーズ






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