きむらゆういちのアトリエ通信

『あらしのよるに』『あかちゃんのあそびえほん』シリーズの作家
きむらゆういちの公式ブログです。
イベントのようすや日常のひとこまをお伝えします。

きむらゆういちが主宰する絵本講座も
どうぞよろしくお願いします。
通信講座も始め、現在生徒を募集中です。


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NHKの「首都圏ネットワーク」

2002年6月24日

☆NHK首都圏ネットワーク

NHK首都圏ネットワークの収録に来る。
このところ取材が週に3回はあるせいか
テープが回って、カメラを向けられる中で話すのに
少し慣れてきた。
そのせいか、徹子の部屋の時より緊張しないでしゃべれた。

7月4日のON AIRを見た人からは
「NHKにいくら払ったんだ?」
って言われる位「あらしのよるに」を誉めてくれていた。

でも、一番嬉しかったのは出演記念にカードカメラと
ボイスレコーダーとMDウォークマンを貰った事だ。
(きむら)

堀越千秋の展覧会

2002年6月17日

☆ピンポイント ギャラリーに行く。

予備校の時の同級生の展覧会だからだ。
堀越 千秋といって、彼はスペイン在住の画家となって
活躍しているのは知ってたが、読売の日曜版に毎週エッセイを
書いていたので、こっちはもっとよく知っていた。

何十年ぶりかの再会。彼もよく憶えていてくれた。
昔話に花が咲き、もう一度来るから、その時メシを食おうと
約束する。

あの頃から なんか存在感のある奴だったけど、
そういう奴は必ず何十年後にそれなりの活躍をしているものだ。
ふと、その頃のボクはどんな風に見えていたのだろうかと思う。
来年はスペインに行こうと思う。
(きむら)続きを読む

あべ弘士さんと上野動物園ツアー5

2002年6月09日

☆上野動物園ツアー

あべ弘士と上野動物園ツアーをする。
学生やO.B、編集者など20人位で
元飼育係の説明を聞きながら、動物園を周れるのだ。
費用は入場料のみ。
やはり、ゾウだけでもこんなに面白い話があるものだと
感心する。

その後、居酒屋へ。
更にその後、カラオケルームに入って
サッカーの日本対ロシア戦をみんなで大騒ぎして観る。
やはり、サッカーは多勢で見る方が楽しい。
(きむら)

産経児童出版文化賞の推薦…紀子さまとの出会い4

2002年5月29日

☆授賞式

エッセイを書こうと思っているうちに3ヶ月も経ってしまった。
仕方が無い、まとめて3ヶ月分の記憶の糸をたどって
書いてみよう。

“オオカミのともだち”がサンケイ児童出版文化賞の推薦に
入ったので、受賞式に行く。

この授賞式は他と違うところが一つだけある。
それは授賞式のリハーサルがあると言う事だ。ま、リハーサル
と言っても「ここで立って受け取って下さい。
あ、もう少し前で、そうそう・・・」
という位であるが、何故早い時間に受賞者を集めてそんな事を
するのかと、その訳はな、なんと秋篠宮紀子妃殿下が
来られるからなのだ。と思う。

受賞者はみな紀子さまの前で一礼をして、賞状を貰う。
その間、紀子さまはずっとニコニコしておられる。
それだけじゃない、その後に開かれる受賞パーティーで、
紀子さまは受賞者一人一人から作品についての話を聞かれる。

今回は推薦という、この賞の中では一番下だったので、
その順番は最後の方だった。前回は”あらしのよるに”が
JR賞という準優勝の様なやつだったから、初めの方だったが、
その時は緊張してあまり話せなかったのだ。
でも、2回目ともなると、なんか気楽な気分で話し掛ける
事が出来た。

木村:「あの、ボク前にもこのパーティーでお会いしている
   んですけど、憶えています?八年前の“あらしのよるに”
   って本の時です。」
紀子さま:「ええ、知ってます。うちの子が図書館で借りて来て
   読んでますから・・・。」
木村:「へえ〜ホントですか?あらしのよるにを?」
紀子さま:「ええ、その続編も借りてうちの子が読んでますよ。」
木村:「おいくつでしたっけ?」

そこで隣にいた編集者が突然真っ青になる。ボクがいきなり
紀子さまの歳を聞いたと思ったからだ。
紀子さまも一瞬、沈黙した後、

紀子さま:「9歳です。」
木村:「あ、じゃあ今度お子さんに本を贈りましょうか。ところで
   住所とかってあるんですか?」

すると、そこで脇に控えていた産経新聞の偉い人が、
「産経新聞気付でお願いします。」
と、さっと名刺を出して来た。そして
「時間がありませんので、次の方に。」
と言われて押し出されてしまった。どうも危ないヤツと思われた
かもしれない。
住所の次はメールアドレスも聞きたかっただけなのにな。
(きむら)

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池袋 リブロのサイン会4

池袋リブロのサイン会

ボクは今まで、店頭でのサイン会はあまりやらない。
芸能人でも有名人でもないボクが、いきなり書店の店先で
サインしますと、言ってもあまり人が来ないからである。

前にやった時、呼びかける声だけがムナシク響き渡り、
一人孤独にテーブルに座っている事の辛さを経験すると、
もう二度と嫌!と思ってしまう。
だから逆にそんな作家を見かけると、つい同情して、
読む気の無い本まで買ってしまう事もある。

今では講演会やイベントの後のサイン会だけと決めている。
それなら必ず沢山の人が並んでくれるからだ。
だから本当はこの日も人が来るのか、半信半疑だった。
ところがである。

行って見ると、もう人が沢山並んでいたのだ。それも列の最後に
“ここが最後尾です”という看板を持った人までいる。
まるでコンサートやMOMA展の様だ。思わずボクは
“今日何かあるんですか?”
と聞きそうになる位、自分の事だと思えない光景だった。
結局120人位の人が並んでくれて、サイン会終了。

その後、講談社の局長のおごりで中華を食べる。
それにしても、こういう後の食事は
本当に美味しく食べられるものだ。
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上野の森フェスタ

2002年5月5日

☆5月5日は上野の森フェスタ。

三年目だそうだが、行ったのは初めて。
それにしてもすごい人・人・人。
人口密度の少ないニュージーランドの人が来たら、
きっと目を回すに違いない位の人。

子どもの本フェスタの看板があり、
児童書の出版社のテントが並んでいる。
AM11:30、JPICの人が荷物を持ってくれて、
会場に案内される。

この日の為に何度も打ち合わせをしたのだ。
会場では俳優の金田明夫氏がリハーサルをしていた。

イベントが終わった後、サイン会の合間に参加者に配る
「紙袋で作る オオカミ帽子とヤギ帽子」の準備をしていたら、
なんとこの紙袋はセロテープがつかない。
急きょ「のり」で付ける事に変更。

朝から何も食べてないボクは、お昼はどこで何を食べるのかが
気になっていたのだが、結局、そんなこんなであっという間に
時間が来て、昼食は楽屋でサンドイッチ。
仕方がない、夕食に期待しよう。

この日も元白百合の学生(去年の卒業生2名と今年の卒業生
2名と現役2名)がボランティアで手伝ってくれる。
去年の卒業生の小森さんが司会、あとカメラ係や、
子どもに動物帽子の作り方を教える係に。

本当によくやってくれて、(講師料は安いけど)講師を
引き受けて良かったと納得。さて、いよいよ本番。

今回は“徹子の部屋”であれだけ緊張して、
もうふっ切れたから緊張しないぞと心に決める。
ところがそう思うと不思議に緊張しないのだ。
そうか分かった!自分で緊張してます、緊張してます、
と言うと本当に自己暗示にかかって緊張しちゃうんだ。
ようし、もう大丈夫。

ボクにしては案外冗談も言えて、とりあえず好調。
でも、何よりも好評だったのが金田氏の語り。
もう朗読とか読み聞かせとか言う次元じゃない。
一人芝居だ。落語の様でもある。
観客全員が引き込まれる様に、聞き入っている。
アンケートでもほとんどこれが良かったと書かれていた位だ。
と、そんな訳で無事終了。

この日の参加者は往復ハガキで申し込むのだが、
な、なんと員の5倍の申し込みがあったとか。
なんか人事の様な感じだ。
きっと抽選したみんなはゴールデンウイークに
よほど行く所がなかったに違いない。

とにかくこの日も
“シリーズあらしのよるに”の売れ行きは好調。(きむら)


「徹子の部屋」の放送を見て3

2002年5月2日

☆「徹子の部屋」の放送を見て

収録日は、ほとんど敗北感に打ちのめされて家に帰り
TVをつけて見ると、あべ弘士がNHKの人間悠々に出ていた。
余裕を持って堂々と喋ってるあべさんを見て、
すごいナアーと更に打ちのめされる。

ボクは人前に出ると、どうしてあんなに
緊張してしまうのだろう。
ところがである。

放送を見ていたら思った程でもないのだ。
編集しないので、放送もほとんど収録のままなのだが、
もっと酷いと想像したけど、なんとかなっている。
よく見ると、
徹子さんがさりげなくボクに話題を振っているのに、
ボクが「ええ」とか「はい」しか言わないので、
少し笑って、自分で話を続けている場面が三ヶ所程あった。

"そうか、あの時に喋れば良かったのか"
と今に分かっても遅いのだが・・・。

ところが更に驚いたのは、TVを見たと言う人からは
好評だったのである。
凛として見えた。喋り過ぎないのが作家らしくて良かった。
本人が喋らない方が本の紹介が増えて良かった。
(これは出版社の人)等々である。

もちろん中には「緊張してたね。まるで別人のようだ。」
と笑う人もいたが・・・。
(きむら)

「徹子の部屋」テレビ朝日3

2c19cb7d.jpg一週間前からずっと緊張していて、
それに加え時差ボケと寝不足での本番。
13:45分に黒塗りのハイヤーがお迎え。
運転手がさっと降りて来てドアを開けてくれる。

そこから新たな緊張が。到着してスタッフにも
「緊張してます、緊張してます、
まるで手術台に上がる前の様だ。」と連発していたら、
「痛くないから 大丈夫ですよ。」とディレクターに言われ、
付き添ってくれた講談社の担当者に
「麻酔でもかけましょうか?」と言われ、
いよいよ収録時間で控え室を出る。

スタジオに20人程の見物客がいるので、本番前にいつも
講演の時にやる緊張を解く儀式
(びっくりきりんと変身紙袋)をやってみる。
客や黒柳さんには受けたけど、やはり緊張変わらず。
40秒前・・・20秒・・・10秒、更に緊張度が増す。

黒柳さんが気を遣ってか、よくしゃべってくれて
ボクの口を出す間がない。
結局、「あらしのよるに」と「ごあいさつあそび・
いいこでねんねできるかな」を読み聞かせしてくれて、
ボクも少しは話したもののニコリともせず、本番終了。

気が付くとイタリア版「あらしのよるに」がテーブルの上に。
ああ、この本を紹介して、
「先週ボローニヤから帰って来たんですが、他に8カ国からも
出版を検討したいと申し出がありました。」と言うのを忘れた。
なんだか、他にもいっぱい言わなかった気がする。

後悔で落ち込むボクに
「良かった、良かった。」と言う黒柳さん。
かくして、この放送を見るのが怖いボクなのです。
やっぱりテレビは苦手だな。(木村)続きを読む

東京国際ブックフェア5


4月21日はお台場のビックサイトの
東京国際ブックフェアに行った。

この日は朝から雨がかなり降っていた。とても止みそうにない。
11時から講談社のブースでサイン会なのだが、
首都高を走りながらボクは心配になった。
”こんな日に朝から人が来るんだろうか”
それも10時に整理券を配って、それを持ってる人だけが
参加出来るというのだ。ギリギリに到着。

ところが招待券を忘れて来てしまった。
「まあ、入場券を買えばいいか。」
そう思っていると、そこに編集担当の野口氏からTELが。
「入口で待ってます。」と言う。券を忘れたと告げると、
「そんな物いりません。」といって、さっと事務所に通され、
V.I.Pのカードを貰う。
「へえーそういうのがあったんだ。」
感心していると、すぐフリーパスで会場へ。

始めに元白百合の学生達がボランティアで
”あらしのよるに”の劇をやる。
彼女らのシナリオでは、狂言回しにモグラの兄弟が
出てくるという。いきなりモグラのセリフを渡されて、
「こういうのボク苦手なんだけど・・・」
と言っても逃げれないフンイキ。間違えながらも無事終了。

いつの間にか見物客が集まってる。次はプロの司会の方と
打ち合わせ。それにしても、あべ弘士がまだ来ない。
もう始まるというのに。仕方なくブース横の小さなステージに、
司会が始めようとしたその瞬間、あべさんの姿が。

ホッとしてギリギリでスタート。司会が2人に色々質問する。
サインするだけかと思ってたのに・・・
こんな時、どうしてあべさんは堂々と面白い冗談が
言えるんだろう、すごいナアーと思いつつ、サイン会に。
後で聞いてみたら100人近くの方が来てくれたとの事。

この雨の中を講談社の人も、
「昨日は大前研一が70人だっだから、大前研一を越えたね。」
と言ってくれた。なんだかホッとする。
ヨーロッパから帰って2日目のせいか、みんなに
”疲れた顔をしている。そんな顔でTVに出ない様に”
と言われてしまう。帰り際にもう一度ブースを見ると
”あらしのよるに”がほとんど売れて、1冊だけ残っていた。
色々心配したけど、なんとかホッとした1日だった。(きむら)続きを読む

ボローニャ国際児童図書展

2002年4月09〜19日

☆ボローニャ国際児童図書展(第一部)

ボローニャに行くのは久しぶりである。
数年前にある目的を持って行った時以来の来伊である。
その目的とは、世界征服!じゃなくて世界進出であった。

ある時、ロンドンの書店を覗いた時、
しかけ絵本が一番目立つ中央のワゴンに置かれていた。
その後、ローマでも、ミラノのでも、しかけ絵本が一番
目立つ所に沢山置かれていたのだ。
なんだ、しかけ絵本ブームは日本だけじゃなくて世界的なんだ。

ボクは日本でしかけ絵本の元祖と呼ばれたり、
第一人者とか言われたりしているが、
もちろんそこにボクの絵本は1冊も無い。
日本に海外のしかけ絵本は沢山入ってきているのに、
海外に出るしかけ絵本は無い。
あるのかもしれないけど、とりあえず知らない。
日本が貿易黒字だと言っても、少なくともここだけは
文化の貿易赤字だ。

作家としては勿論、世界の子供達に自分の本を読まれたい。
それもしかけ絵本の面白さは言葉ではない、
一目見れば分かる面白さだ。それは、世界共通じゃないか。
そう思ったボクは、真剣に海外のしかけ絵本を研究した。

海外のしかけ絵本には、いくつかの共通点がある。
1、それは合紙(厚紙)の本が殆どである。
2、表紙から穴が空いたりしていて、面白そうになっている。

しかしページをめくると、それ程ではないのだ。
表紙で見えていたのが、そのままあるだけなのだ。
ボクはそこに目を付けてみた。1,2をクリアした上で表紙を
めくると、表紙で見えていた物がちがう物だったら驚くはずだ。
そんな意外性のある絵本を作れば、きっと世界でも面白いと
思ってくれる。

ボローニャでその話をしたら、
S社の方が一緒にやろうと手を上げてくれた。
ボクは早速帰国すると、そのプランを作った。
翌年、そのラフを持ってボローニャへ、
S社の方と各国のブースへの売り込み。すると大好評、
“ベリーインタレスティング!パーフェクトコンセプト!!”
等と言われ、「ああ、今日まで生きてきて良かった。」
と幸せな気分になったのである。

早速日本で本描きを始める。タッチもヨーロッパ風にして
「かいじゅうだあ!」が完成、続いて「きょうりゅうだあ!」
「じどうしゃはどこ?」と三冊を出版。
画期的なしかけ絵本の完成だ。

ところがである。

(第一部・おわり) (きむら)続きを読む
きむらゆういち プロフィール
東京都生まれ。多摩美術大学卒業。
造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家に。
元純心女子大学客員教授。


『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞、JR賞受賞。同舞台脚本で斎田喬戯曲賞受賞。同作品は映画化もされ、脚本を担当。同映画は「日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞」を受賞。

『オオカミのおうさま』(偕成社、絵・田島征三)で第15回日本絵本賞受賞。絵本・童話創作に加え、戯曲やコミックの原作・小説など広く活躍中。著書は600冊を超え、数々のロングセラーは国内外の子どもたちに読み継がれている。

作品に『あかちゃんのあそびえほんシリーズ』、『オオカミのおうさま』(偕成社)、『あらしのよるに』シリーズ、『風切る翼』、『よーするに医学絵本』(講談社)、『オオカミグーのはずかしいひみつ』(童心社)、『どうするどうするあなのなか』(福音館書店)、育児エッセイ『たいせつなものはみんな子どもたちが教えてくれた』(主婦の友社)などがある。

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<代表作>

『あらしのよるに』シリーズ




『あかちゃんのあそびえほん』シリーズ






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